「木場潟」
木場潟は一周6.4キロの散歩コースを持った公園です。途中には4つの園地が設けられそれぞれに施設が設けられています。かつて南加賀地方には木場潟のほかに今江潟、柴山潟の3つの潟がありましたが、木場潟だけがそのままに残っています。住み始めた頃は全く整備されていなく、土手をかき分け登ったら潟の姿が見える全くの自然でした。今では散歩コースは舗装され、年間60万人が利用される県民市民に愛される公園になりました。天気の良い日は気分転換に木場潟に足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと良い発見ができると思います。ついでにアトリエに足を運んでいただければお茶をご用意いたします。
「ミニチュア
チェア」
建物が完成し住み始めるころには家具が入ってきます。リビングのソファーやダイニングのテーブルセットなど。インテリアの要素には家具が重要です。かつて巨匠と言われた建築家が建築空間に自身のデザインした家具を置くことが良くありました。それぞれの椅子は特徴がありデザイン的にいいものがあります。そのために家具に関する本などを取りそろえて勉強することが趣味となっています。高じてミニチュアチェアの蒐集も趣味となりました。手元にあるのは50種類くらいですが精巧につくられていて見ていても飽きないものです。置かれた家具を想像して建築設計をするのも楽しいものです。
「コレクション」
ミニチュアチェアもそうですが、私にはどうも蒐集癖があるようです。日常に使われる骨董物が好きで、蕎麦猪口などを集めています。骨董物には歴史を経てきた時空のロマンを感じ毎日使っています。もう一つは昭和のミニチュアカーです。最初は建築模型の添景に使おうと集めていましたが、車のデザインには建築とは違った美しさを感じ、いつの間にか180台くらいのミニチュアカーが狭いアトリエに並んでいます。もう一つクラシックカメラです。父や知り合いの方から譲ってもらったクラッシックカメラが棚に飾られており、車と同様メカニックな美しさを感じます。これらが身近にあると叡智によって作られたものの美しさは何かと問われているように思います。
「大人の
修学旅行」
学生時代から建築を見てまわることが好きでした。20代にはスケッチブックとカメラをぶら下げてヨーロッパ旅行を2か月ほどしてきました。最近では大人の修学旅行と銘打って年に2〜4回ほど建築を見て廻っています。実際の建築を見ると写真で見たものとは全く違うものを感じます。空間やスケール。素材感、光の入り方等、身体中で感じ取れるものがあります。それらを見るために事前に予習し、見終わったのちには頭の中で整理してみます。それが引出しとなって設計デザインにつながっていっているようにも思います。やはり体で感じることが大切です。
「音楽」
最近聴いている音楽はほとんどクラッシック音楽です。中でも多いのはピアノ演奏曲のものです。梯剛之さんというピアノ演奏家がおられます。彼は生後1か月で失明し小学校まで日本で過ごしましたが、その後ウィーンに渡り本格的にピアノを学び数多くの賞を受けて世界中で演奏活動をされています。盲目の演奏家ということで最初は衝撃を受けましたが、何度かリサイタルに足を運んで聴いているうちにそれを超えた素晴らしい演奏家だと理解できました。個性ということを言葉にしますが盲目であることも個性で、それをカバーするために聴力が清まされ、演奏も人一倍努力する。それが本来の個性だと思います。音楽を通じていろんなことを学べます。