住宅は、楽しくなくてはなりません。そのために、施主も設計者も明るく健康で生活をおくることが大切です。家楽する心には木田智滋のそんな想いが込められています。

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Kokoro 01

はじめに

▼このコラムの「家楽する心」は「かがくするこころ」と言います。▼これは中谷宇吉郎博士の恩師寺田寅彦博士の言葉で、物事の仕組みを科学の眼で見て行こうとする「科学する心」をヒントにした新しい言葉です。▼この頃、首をかしげたくなるような住宅を目にすることがよくあります。▼あたりまえですが、家は毎日の営みの場であり、生活を楽しんだり、くつろいだりする場です。▼住む人の個性や家族構成などによっていろいろな住まわれ方があり、敷地によっても建てられ方は様々なはずです。▼もう少し住む人の気持ちや立場を中心に家を建てられないものかと思います。▼こんなことを巡らしていると、家と暮らしのあり方をもう一度整理し、楽しい家の仕組を解きほぐし「家楽する心」をもって住宅のエッセンスを語れないかと、このコラムをまとめることにしました。

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