▼毎日の生活で、家族が団欒を過ごす時間帯はたいがい夜だと思います。▼当然、夜には照明を付けて過ごすわけですが、その時の灯りについて今回は考えてみましょう。▼住宅の設計の中で照明計画は、壁紙や家具の色など以上に気を配らなければならないものです。▼部屋の真ん中に一つ白々しい蛍光灯器具を付けて明るさだけを満足した住宅を見うけることが多いですが、決して生活の快適さには満足するものでないと思います。▼人は長い間、明るい昼間に働き、夜に火の周りで寛ぐ生活をしてきました。▼つまり明るく白い光の時に活動し、ほのかなオレンジ色の光の時に寛ぐ習慣を持ってきたのです。▼現代ではいつでも電気照明で灯りをとることはできますが、作業したり活動する時は全体を明るくする照明を、食事したり団欒する時はオレンジ色の暖かな照明を灯せば生活にメリハリができ、楽しみが増えると思います。▼試しに照明を変えてみてはいかがでしょうか。