▼街中を歩いていると、家の中が丸見えの住宅があったり、リビングであろう大きな窓のカーテンが閉められっぱなしの住宅を目にすることがあります。▼おそらく、プライバシーをあまり考えないで、部屋の日当たりだけを重視した結果だったからでしょう。▼日本人の生活は、家の中ではパジャマ姿であったり、寝そべったりして寛いでいることが多いのですが、そんな生活を外から見られることは気持ちのいいものではありません。▼私が設計する時の手段として、道路やお隣との間にワンクッションさせるつもりで、もうひとつ外の部屋を設けることがあります。▼部屋といっても普通の部屋でなく、部屋の繋がりを持った中庭のようなものです。▼これは、プライバシーを守るだけでなく、窓を開放していても防犯上安心で、風通しもよくなり、部屋の視覚的な広さもより広く感ずることができるもので、間取りのうえでは大変有効なものです。▼こんな工夫が生活を快適にしてくれます。。