住宅は、楽しくなくてはなりません。そのために、施主も設計者も明るく健康で生活をおくることが大切です。家楽する心には木田智滋のそんな想いが込められています。

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Kokoro 06

浴 室

▼今回は、浴室について考えてみましょう。▼最近の住宅では既製品のユニットバスを取り入れていることがほとんどだと思います。▼確かに既製品のユニットバスは、寒くなく、カビが出にくく、手入れも簡単になるようつくられ機能のうえではとても快適になっています。▼これはこれでよいのですが、生活の中でお風呂に入る意味を考えると、もうひと工夫あっても良いのではないかと思います。▼お風呂は、一人でゆっくり浴槽に浸かりながら一日の疲れをとったり、家族でワイワイ会話しながら家族のスキンシップを高めたりする、大切な時間と場でもあります。▼体を洗うだけでなく、リラックス、リフレッシュするいわゆる「癒し」の大切な場だと思います。▼そのために息苦しい密室にならぬよう、窓を大きくしたり、天窓を設けたりして、開放感ある浴室を考えることもひとつでありましょう。▼また、余裕があればバスコートといって横にもうひとつ何もない空間を設け、ゆったりした浴室で癒されることも良いかもしれません。

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