住宅は、楽しくなくてはなりません。そのために、施主も設計者も明るく健康で生活をおくることが大切です。家楽する心には木田智滋のそんな想いが込められています。

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Kokoro 07

玄 関

▼昔から家の顔として、立派な玄関を持つ家が多かったようです。▼今回は角度を変えて今日の生活スタイルの玄関を考え直してみたいと思います。▼日本の住宅は、玄関で靴を脱ぎ、家に上がる生活習慣で、外と内の区別をしています。▼この大切な空間が、粗末にされがちになっています。▼ピカピカの靴がきちんと並べられていれば問題ないのですが、多くは家族分のくたびれた靴やスニーカーが脱がれているのが実情ではないかと思います。▼私の設計する住宅で、余裕があれば、副玄関として玄関の脇に家族専用の玄関を設けています。▼これは、家族日常のいわば勝手口のような玄関です。▼収納されるものには、よそ行きの靴から、ブーツ、サンダル、雨傘等多くのものがあります。▼これらを整理し、靴の脱履のしやすい手摺や腰掛などを備えることによって、機能的で、快適な玄関になり、家の顔となるものでありましょう。

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